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切手買取における金券ショップと買取専門店の違いは?
切手の買取を行っている店舗は金券ショップと買取専門店がありますが、その2つの違いはどこにあるのでしょうか。ビジネスモデルの違いと主な買取対象切手の種類の違いから説明していきましょう。
ビジネスモデルの違い
金券ショップ
金券ショップは、郵便局やコンビニなどで現在も売っている切手の買取をし、再度流通させることで利益を上げています。そのため、買い取ってくれる切手は「現在も国内で使用できる」ことが絶対条件となります。
例えば82円切手を額面の8割である66円で買い取り、80円で販売することで、差額である14円の利益が発生するようなイメージです。
買取専門店
買取専門店は、額面以上の価値のある切手を買い取り、それを切手コレクターに再販することで利益を上げています。つまり、切手コレクターが魅力を感じないような現在も発行されている切手は、買取専門店では特別に高価買取になることは少なく、額面通りの買取となります。
例えば1枚10万円するような切手を買い取り、それを切手コレクターに11万円で買い取ってもらうような取引が行われています。
買取対象切手の種類の違い
金券ショップ
金券ショップで買取対象となるのは、現行の普通切手です。現在切手として使用できないような古い切手や、海外でのみ使用できる外国切手などは、いくらプレミア価値がついた切手であっても買取できないか額面以下の買取価格となります。
「最近郵便局で切手を買ったが、使用予定がなくなったので売りたい」というような方は、金券ショップに立ち寄ってみると良いでしょう。
買取専門店
買取専門店では、額面以上の価値を持つプレミア切手の買取を中心に行っています。切手コレクターはプレミア切手以外の切手にはあまり興味がないため、買取専門店としてもプレミア切手を中心に買い取ります。
しかし、当然プレミア切手以外の切手買取にも買取対応しているので、「ダンボールに大量に切手があるが、中にプレミア切手があるかどうかもわからない」という方も、買取専門店に依頼できます。
切手を金券ショップで買取してもらうメリット
街中にたくさん店舗がある
金券ショップは街中に店舗があり、駅チカなど便利な場所に店舗があることが多いです。特に大都市には金券ショップが数多くあり、利用しやすいことが大きなメリットです。
不要な切手がある場合は、金券ショップの店舗に持ち込むとその場で査定をしてくれ、店舗によってはその場で現金を受け取ることができます。予約不要で利用できる店舗がほとんどですので、ふらっと気軽に立ち寄れるという点もメリットです。
換金率が事前にわかる
金券ショップでは換金率(買取レート)をホームページ上に公開していることが多く、事前に換金率を確認したうえで利用することができます。例えば、額面1,000円の現行柄の普通切手で換金率が94%の場合、940円で買い取ってもらえることが事前にわかります。
換金率はショップによって違いがありますが、公開されている換金率を比較することで、最も高値で買い取ってもらえる店舗が判明します。
台紙張りして買取に出すと買取額が上がる
バラ切手の買取を行っている金券ショップでは、バラ切手を台紙張りしたうえで持ち込むと買取額が10~15%程度アップする場合があります。台紙張りをすることで査定士が仕分けする手間がかからなくなるため、その分査定額を高めにしてくれます。
なお台紙張りをする際は、同じ額面の切手をその金券ショップのルールに従った枚数だけ台紙に貼るようにします。台紙張りの方法は金券ショップのホームページに記載されていますので、指定された方法で行うようにします。
切手を金券ショップで買取してもらうデメリット
プレミア価値を反映してもらえない
切手の中にはプレミア切手と呼ばれる価値の高い切手があります。プレミア切手は額面以上の価値を持っていますが、金券ショップではどんなに価値の高いプレミア切手でも額面ベースでの買取になってしまいます。
例えば数千円以上の価値がある額面が5円のプレミア切手の場合、金券ショップだと額面通りの4円または5円の買取になることが予想されます。この切手は、買取専門店に査定に出せば当然数千円の査定額がつきます。
つまり、金券ショップではどんなに付加価値がついた切手でも、関係なしに額面をベースに買取価格が決定されますので、金券ショップはプレミア切手の買取には不向きです。
買取できる切手の種類が限られている
金券ショップでは、実際に郵便物を出す時に使われる現行柄の普通切手が買取の中心であり、外国切手や使用済み切手、額面が1円未満の古い切手などは買取対象外になります。
記念切手やプレミア切手の買取を行っている場合でも、額面金額を基に買取価格が決まりますので、記念切手やプレミア切手は、現行柄の普通切手よりも買取価格が低くなってしまうケースが多いです。
大量の切手は仕分けをしないと手数料がかかる
金券ショップで大量の切手を買い取ってもらう際には、事前に仕分けておかないと手数料がかかる場合があります。
仕分けの方法は店舗によって違いがあり、具体的な仕分けの方法は店舗のホームページに記載されています。また、仕分けをしないと査定に時間がかかるため、即日買い取りができない場合があります。
店舗によってバラ切手を買取してもらえないことがある
金券ショップは切手シートの買取がメインであり、店舗によってはバラ切手を買取してもらえないことがあります。バラ切手の換金率は切手シートよりも低いため、切手シートを買い取ってもらう際には切手を切り離さないように注意しましょう。
なお、バラ切手の買取を行っている店舗に査定に出す場合でも、大量のバラ切手を持ち込む際には台紙張りが必要となるケースが多いです。
金券ショップでの切手買取レートはどのくらい?
それでは、金券ショップでの切手買取レートは実際どのくらいなのでしょうか。なお、レートは店舗によって異なるのであくまで目安であり、だいたいこのくらいのレートになるのかという参考値としてご確認いただければと思います。
先述の通り、バラ切手よりも切手シートの方が価値が高く、またバラ切手でも台紙貼りすることで買取金額が15%ほど高くなることがあります。
切手シート
切手種類 | 買取レート |
---|---|
50円以上のシート切手 | 95% |
10〜50円のシート切手 | 90% |
10円未満のシート切手 | 65% |
バラ切手
切手種類 | 買取レート |
---|---|
50円以上のバラ切手 | 75% |
10〜50円のバラ切手 | 70% |
10円未満のバラ切手 | 50% |
台紙貼りをしたバラ切手
切手種類 | 買取レート |
---|---|
50円以上のバラ切手 | 90% |
10〜50円のバラ切手 | 85% |
10円未満のバラ切手 | 65% |
また切手の買取方法には、金券ショップのほかにもネットオークションやフリマアプリという方法もあります。詳しく知りたい方は「切手をネットオークションやフリマアプリで販売するメリットやデメリットとは?」も参考にしていただければと思います。
さらに切手を高く売りたい方は、買取専門店に依頼すると最も高価買取につながりやすいです。冒頭で説明したプレミア切手も、買取専門店に査定を出すことを忘れないようにしましょう。
おすすめの切手買取専門店について知りたい方は、「切手買取専門店おすすめランキング!口コミ評判を比較し、どこが良いのかを徹底解説!」を参考にしてください。